こんにちは!
マジゲキ2025『本気でプレゼントする!高校生とぱちぱちが作る演劇公演!〜十二支の始まり〜』のプロデューサーのアキナです。
本記事では、12月よりワークショップを行い、2月1日に演劇公演を行ったマジゲキ2025『十二支の始まり』の創作過程と本番の様子をレポートします。
本記事の目次
- 1. マジゲキ『本気でプレゼントする!高校生とぱちぱちが作る演劇公演!』とは
- 2. 2026年公演『十二支の始まり』
- 3. なぜ『十二支の始まり』を選んだのか
- 4. こんなふうに脚本はできました
- 5. 演出を決めるぞ!キャスティングや衣装、どうする?
- 6. 本番の様子
- 7. 参加した高校生の感想
- 8. 講師のみなさまより
マジゲキ『本気でプレゼントする!高校生とぱちぱちが作る演劇公演!』とは
高校生と一緒に作った公演を、本気で観客に届けたい。という思いからできた演劇公演です。
2023年の「マジゲキ」レポートは こちら
2024年の「マジゲキ」レポートは こちら
2026年公演 『十二支の始まり』
日:2026年2月1日(日)
開演:14:00(開場:13:30)
終演:14:40 ※終演後におしゃべり会あり
会場:八王子市立第一小学校(体育館)
〒192-0063 東京都八王子市元横山町2丁目14−3
出演:多摩地域の高校生たち
企画・制作:演劇ネットワークぱちぱち
総合演出:早坂彩(演出家)
指導:武井希未(俳優)
演出・脚本:大橋侑未・寺原航平・浜穂友乃
制作:水谷琴音
広報:野口沙希
プロデュースチーム:松尾曉那・荻山恭規
高校連携コーディネーター:中込遊里
主催:公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団
共催:特定非営利法人dattochi home 運営:一般社団法人AsoVo
▼フライヤー(画像はクリックで拡大できます)


はじめに、私とマジゲキとの関係をお話しさせてください!
2023年度の「マジゲキ」高校生とプロの演劇人が一緒に本気で演劇を作る11日間『夏の夜の夢』では演出助手を、2024年度の「マジゲキ」まじめに演劇をする場『ラーマーヤナ』では衣装と制作を担当しました。
初年度から様々な形で関わってきたマジゲキで、今回、プロデューサーを担当させていただくことになったのは、
2025年の3月ごろ、ぱちぱち総合ディレクターである中込遊里さんが「なにかやりたい企画ある?」と聞いてくださったことがきっかけです。
当時の私は就活真っ最中で、思い返せばなぜやりたいなどといったのか…と不思議な気持ちになりますが、結果として、今回マジゲキのプロデュースを担当できて本当によかったです。(無事就職も致しました✌️)
と、いうのも、今回のマジゲキで改めて、自分のことを考えることができました。
マジゲキでのプロデューサーという仕事は、自分にとっての演劇の価値観を定めて、共有して、答えを設定して、そこに向かって全員で企画を進めていかなければなりませんでした。
その体験は、自分自身の価値観の揺らぎを一つ一つ見つめなおして、言葉にする必要がありました。楽しかったり辛かったりしましたが、その作業は、演劇はもちろん今後の人生すべてに活かせるものであったと感じています。
また、それらを共有し、自分のビジョンのためにたくさんの人が協力してくれたという経験ができたことが、とても幸せです。
▼稽古の様子

今年度のマジゲキは、【相手に届ける】ことを目標にしていました。
自分のことだけではなく、相手をおもって。
当初は物語をお客さんに届ける、という意味でつけた目標でしたが、企画を進めていく中で、全ての関わる人々に対して、【届ける】ことで、その場に何かが生まれて行くのだと感じました。
相手に、気持ちを、言葉を、出来事を届けるのは簡単ではない作業ですが、みんなで協力しあい努力を重ねたことで、届け合うこと、分かち合うことができたと感じています。
当日会場には100人を超えるお客様が来てくださいました。
ご来場いただいたお客様からも「届いたよ!」とのお声をいただき、全員で目標に向かって駆け抜けられたのだなと実感しています。
私たちが届けた物語を、みなさまが受け取ってくださったおかげで、プロジェクトが完成しました。
『本気でプレゼントする!』ことが出来ました!ありがとうございました!
なぜ『十二支のはじまり』を選んだのか

今回マジゲキで、高校生と一緒に舞台を作る上での稽古場でのテーマが「読解力と準備」でした。
他人と一緒に、おんなじものを作るというのは途方もない作業です。
他人の頭の中は見えませんし、頭の中は体の外には出てきません。だけども、一緒に物語を作らなければならない。演劇って難しいですよね?
でも、それがすごく楽しいことだと私は思っています。
なので、相手と自分、全員で同じものを作るために必要なものとして、「読解力と準備」というテーマを掲げました。
配られる台本に書かれていることは同じなので、まずはきちんと読解をすること。そして演じるための準備をすること。
これらを一生懸命頑張れそうな題材を探しました。
そうして、上演時期も考慮しつつ決まったのが干支の始まりです。

他にも候補の作品はありましたが、干支の始まり、という題材が、一番このテーマに当てはまり、重要性を楽しんで感じられるのではないかと思いました。
日本に暮らしているからこその価値観、人間ではない生き物を演じること、物語のベースはあっても書かれていないことのほうが多いおはなしを、誰かと一緒に創作すること。
こんなにワクワクするお話を、高校生と一緒に作品にしていくことができたらどんなに楽しいだろうかと心躍りました。
実際に、とても楽しく創作をすることができたと思います。
また、皆さんにむけて上演することができて、とてもうれしいです。

さて、無事に「干支の始まり」に題材が決まりましたが、ここからも、上演するための様々な苦労がありました。
この先は、実際に上演するためのことを考えてくれた演出部のみんなにレポートを書いてもらいました!
どうぞお楽しみください☆彡
こんなふうに脚本はできました

はーい!演出部のてらはら(寺原)です!
演出部は私とわさびとゆうみ(大橋)の3人で、たくさんの方の力をお借りして、脚本や演出プランをつくったり、実際の稽古で演出を担当していました。
いろんな仕事があったので、いくつかに分けてご紹介します!
演出部のわさび(濱)です!
干支という題材をいただいたとき、おもしろくなりそうと思った反面、シンプルな構成のお話であるため、どのように作品として肉付けしていけばいいか迷いました。
最初に演出部で話し合っていたとき、干支の由来を調べました。農業活動などに利用されていたこと、天文学から定義ができたことなど、いろいろな情報が出てきました。今回はその中でも天文学を物語が始まる大事なポイントとして入れることにしました。
本企画が、「高校生に演劇を読解して作る楽しさを知ってもらう」「観に来てくれた子供達にも楽しんでもらう」というコンセプトがあったので、子供にとってもわかり、高校生にとっても読み込む面白さがある脚本作りが非常に難しかったです。
また、タイトなスケジュールの中で、高校生がじっくりと作品に向き合う時間を取れるような脚本にするためにはどうすればいいかも考えました。結果、シーンを細かく区切ることで動物それぞれが会話する相手を限定して稽古のしやすさを高めつつ、シーンごとの繋ぎも丁寧に描写することで物語全体の流れを見やすくなるように構成しました。
実際の稽古では、高校生は自分のシーンにしっかり集中して挑むことができ、上級生は俯瞰的に作品の流れも把握できました。

演出を決めるぞ!キャスティングや衣装、どうする?
演出プランについて(てらはら)
演出プランは次の流れで決めていきました。
①総合演出の早坂さんから、9割ほど決まっている演出プランをいただく
②稽古で演出を担当する私とわさびが、①を基にそれぞれの担当シーンの演出プランを詰める
③演出勉強会(実際の稽古前に演出プランを試演・検討する会)で②の演出プランを試演し、検討する→演出プラン決定!
④高校生との稽古で、臨機応変に対応する
早坂さんからいただいた演出プランは、経験の少ない私とわさびでは思いつけない、演出のお手本のようなプランでした。そんな優れたプランを、私とわさびは堂々と真似・読解し、どのように説明したら高校生にわかりやすく伝わるかを考え、稽古場で実践。その姿を講師の武井さんに指導していただくという、非常に恵まれた機会をいただきました。
また、ぱちぱちメンバーやフェローなどに協力してもらい演出勉強会を行うことで、より実践的な準備ができました。
実際の高校生との稽古は6日間、1日3~4時間行いました。事前にわかっていたこととはいえ、やっぱり短い!ド急ピッチで進めた稽古にも高校生は全力で応えてくれました。
また、演出プランは高校生たちの元気さをより活かすため、稽古場で変更することもありました。

キャスティングについて(わさび)
キャスティングは主に、12/14に開催した「明日の稽古が楽しくなる演劇ワークショップ」で参加者に会って選びました。
ワークショップ前は、出演希望ではない高校生も参加した中で、人柄をそれぞれ見極め、どの役が当てはまるのか決めることがとても不安でした。
しかしワークショップ当日、一つのシーンをとっても多様なやり方、表現をもつ高校生は、それぞれとても印象に残りました。
ワークショップ後にキャスティングを考えるときは、キャスティング後の表現が想像できて楽しかったです。
稽古の進め方で、グループに分かれて創作することが多いので、なるべくそれぞれのグループのメンバーは学校が分かれるようにしましたが、一人ひとり違う刺激を受けて大きく成長してくれていたように思います。個人的に良いキャスティングになったと思っています。
一番驚いたのは、演出部でキャスティング会議をする前のことです。キャスティング原案が寺原さんと全くと言っていいほど同じでした。創作の準備を丁寧に進めていたことで、創作ビジョンの一致ができたことに喜びと自信を感じました。
衣装について(てらはら)
衣装は、早坂さんと方向性を話し合い、ゆうみに衣装ビジュアルプランを描いてもらうところから始まりました。そのプランを基に、私とわさびでキャラクターの特徴を捉えているワンポイントアイテムを選んでいきます。
ただ、私もわさびも衣装スタッフとしての経験はありません。この時点で本番まで約2週間前、何の素材でどう作れば短い期間で製作が可能かを具体的にイメージできないところがありました。
そうした状態を制作部との定例ミーティングで報告すると、制作部の方々が衣装の仕事を引き受けてくれました。私とわさびで選んだワンポイントアイテムなどから、アキナがビジュアルプランを改めて描いてくれ、演出部と相談。制作部で買い出しにも出てくれました。実際に製作する際には、講師の武井さんもお力を貸してくださいました。
出来上がった衣装に高校生たちが「かわいい!」と言ってくれたことはすごく嬉しかったです。
お力を貸してくださった皆様、本当にありがとうございました!!!
*****
それでは、本番の様子を制作部のことちゃんからよろしくお願いします〜!
本番の様子
こんにちは!制作部を担当した大学3年のこと(水谷)です。
無事本番を終えることができ、一安心しています。
ここからは本公演を通して得た学びや気づきをお伝えできたらと思います。


制作部としての役割と課題
私は高校生と直接関わる機会は多くありませんでしたが、初めて制作側として公演に携わりました。毎週のミーティングで演出部と進捗確認を行い、公演が円滑に進むよう調整しました。
稽古が進むにつれて確認事項が増え、業務整理の重要性を実感しました。チーム全体が目の前の作業に集中できるよう、全体の流れを把握し、適切なタイミングでの共有を意識しました。
一方で、確認に時間をかけ過ぎてしまったことや、現場の状況を十分に把握しきれなかった点が課題として残りました。今後はより効率的で、居心地の良い制作環境づくりを目指していきたいです。
本番の様子から感じたこと
結果として、世代を超えて、届く作品になったと感じています。
本番前の楽屋では高校生らは落ち着いた様子で待機しており、緊張はあまり見られませんでした。お客様の様子や雰囲気を想像しながら、楽しみにしている姿が印象に残っています。
直前には円陣を組み、一体感を保ったまま、会場へ向かう様子からチームの結束力を感じました!
客席には多くの親子連れが訪れ、上演中も和やかな雰囲気が漂っていました。個性豊かな動物たちが登場すると、子どもたちが前のめりになって鑑賞する姿が見られ、作品が届いていることを実感しました。
特に印象的だったのは、劇中で動物たちが「干支」の曲を歌う場面です。会場全体に一体感が生まれました。リズムの良さもありますが、高校生たちが心から楽しみ、全力で踊っていたからこそ、その空気が生まれたのだと思います。
前日稽古まで振り付けや歌に苦戦していた高校生らの姿を見ていたため、本番で生き生きと表現している様子に大きな成果を感じました。この場面は演者が本気で楽しめなければ観客との距離が生まれてしまう、非常に繊細で挑戦的なシーンだったと思います。
「演者が楽しむことで、その楽しさが観客へと伝わる。」
演劇の特性が最大限に発揮された瞬間であり、その場に立ち会えたことが嬉しかったです。
終演後の気づき
アフタートークでは観客の方々と直接交流することができ、非常に濃密な時間となりました。子どもたちが物語の細部まで理解し、自分の言葉で感想を伝えてくれたり、照れながらも「推しの動物」を教えてくれたりする姿を見て、心に届く作品になったのだと実感できました。
また、ある保護者の方が「子ども連れで観られる舞台が少ない中、安心して楽しめて良かった」と笑顔で話してくださったことが印象に残っています。この言葉から、演劇を楽しみたい気持ちがあっても、環境や周囲への配慮を理由に来場をためらう方がいる状況に気づきました。しかし、それは提供する側の工夫によって改善できる部分もあると思います。
「同じ空間で人と人が影響し合いながら感情を共有できること」は演劇ならではの魅力です。その魅力をより多くの人へ届けるために、形にとらわれず、鑑賞のハードルを下げる工夫を重ねていく必要性を感じました。
本公演を振り返って
今回、制作部として公演に携わり、円滑な進行を支える難しさと責任を学ぶことができました。同時に、情報共有や連携の在り方に課題も見つかりました。しかし、舞台を“支える側”の視点を得られたことは私にとって、大きな学びとなりました。
本番で生まれた客席との一体感や終演後の温かな言葉から、演劇が持つ力を改めて実感しました。今後は「より多くの人が安心して楽しめる演劇の形」を模索し、演劇が生み出す感動の輪をさらに広げていきたいです。
参加した高校生の感想

つかさ(3年)
まずは、演劇をする機会を作ってくださった財団の皆さま、稽古をつけてくださったぱちぱちのメンバーの方々、演出家さん、俳優さん、そして協力してくださったすべての方々に、心より感謝します。
私は高校3年生の夏、初めて演劇に出会い、関わり、興味を持つようになりました。
その時から演劇には、人と人との縁を自然につないでしまう、不思議な力があるのだと実感しています。そしてその時にお世話になり、この「マジゲキ」につなげてくださった中込さんには、本当に感謝しています。
このマジゲキで、私は初めて芝居に挑戦しました。初めの稽古では「演じるとは何か」「役者として“私に”求められているものは何か」と、必要以上に難しく考えていた気がします。
けれど、同じ高校生の共演者と芝居を重ねる中で「そこまで構えなくてもいいのかもしれない」と思えるようになりました。
そこからは「自分は何をやりたいのか」「どうすれば自分もお客さんも楽しめるのか」を考えるようになり、芝居そのものがどんどん楽しくなっていきました。
初めは「台詞を話すこと」が芝居だと勘違いしていました。 しかし、それだけでは芝居にならないと、早い段階で気づくことができました。
演劇も日常と同じで、「コミュニケーションをすること」こそが大切なのだと感じています。
本番は、とても楽しく舞台に立つことができました。一方で、本番の映像を見返したとき、「お客さんは本当に楽しんでくれていたのだろうか」と考えさせられました。自分が楽しいだけの、独りよがりな芝居になっていたのではないかと、正直ショックもありました。
それでも、この経験と気づきを、次に必ず活かしたいと思っています。私は演劇部ではないため、次の作品が決まっているわけではありません。 それでも、これからも何かしらの形で演劇と関わっていきたいと思っています。 もしまた芝居をする機会があれば、今度はもっとお客さんを楽しませられるよう、意識して役作りに向き合っていきたいです。
りおん(1年)
大人や他の学校の人と関わり、1つの作品を作る経験が出来てとても幸せでした!
作り上げる上で、台本を読み込み誰かと話し合うことで更に良くなっていく事を身を持って学びました。
素晴らしい経験と時間を下さりありがとうございました。これからも演劇を楽しく続けていきたいとおもいます!
くろりん(1年)
これほどたくさんの人とひとつの舞台をつくるという経験が今までなかったので、たくさんのことを学ばせて貰いました!
同じシーンに出る役者さんと意見を交換したりするのも楽しかったですし、演技指導に関しても、今までとは違った教え方をしていただいて、演技中に意識して頑張れる要素が増えたなと感じました!
有意義な時間をありがとうございます!これからに活かして行きたいです!
いずみ(1年)
様々な学校の人や、沢山の大人の人と関わりながら劇を作るという体験によって、身についたことがとてもあったと思います。
大人の人たちによる演技指導や、学生同士によるアドバイスや台本解釈など新しく学ぶことが沢山あり、もっと演劇を楽しいものだと実感しました。
貴重な体験をありがとうございました。
でんじん(1年)
普段の部活では経験したことのない比較的多めの人数での演劇でさらには関わったことのない人と作る作品だったため、失敗したらどうしようと思っていましたが、実際やってみてやはり同じ高校演劇の役者さんだなと共感できることも多く、学生同士で意見を出し合いより良い作品にすることができたと思います。
また、制作陣の皆さんが演者の長所短所をはっきりと教えてくれて改善策のヒントも教えてくださったので回を重ねるたびに演技が上達したように感じます。
普段挑戦しないような役に挑戦できたので今後の演技の幅が広がったと感じます。本当にこのような機会をありがとうございました♪
このいと(1年)
短い期間の中で、さらにスケジュールの関係でなかなか相手役の方と一緒になって稽古をする機会も少ない中で、お互いにこうだったらいいんじゃないか、と意見を出し合ったり、実際に「おためし」をして感覚を掴みながらよりよいものにしていけるのが、とても難しく、でもとても楽しく、表裏一体でとても良い経験になった。
こうぃーる(1年)
普段の部活動では経験できないようなことが沢山あり、とても有意義な時間を過ごすことができました!
今までこれほどの大人数で演劇を作り上げる、ということを経験したことがなかったので緊張しましたが、みなさん温かくとても楽しかったです!
この機会で学んだことを生かし、今後とも楽しく演劇を続けていきたいと思います!短い間でしたが、本当にありがとうございました!
まりあ(3年)
「小学生とその親御さんに舞台を届ける」という今までした事の無いことにチャレンジできてとても楽しかったです。
届ける層が違えば、目指す作品の形も変わるということを実感できました。また、短い期間で初めましての高校生の皆さんと一緒に作ることで、集中して取り組むことができました。
運営の皆様も高校生のみんなも優しくて暖かくて、幸せな時間でした。沢山のことを学んで、沢山の素敵な人に出会えました。ありがとうございました。
くらちゃん(2年)
他校の方の普段の演劇活動の仕方が垣間見えるのが個人的には一番有意義だな、と思いました。
高校演劇は身内での活動になってどうしても閉鎖的になることがあるので、新たな視点と自らの環境を省みることになりました。
高校生がワークショップないし外部のイベントに参加することって結構少なくて、めっちゃ勿体ないよなと思っているので、高校生にシフトしていることを前面に押し出した今回のようなイベントは、これから先、高校生が外部活動に参加する環境を整えるし、また幼い子達に演劇をより身近にする、大学生に限らず演劇人が人に演劇を教えるという機会によって経験値を得るなどなど、様々な面で良い効果があって、良いなと思います。楽しかった!!!
あっかー(1年)
この機会がなければ会えなかった人と会えて、共に演劇を作ることができて良かったです。今までやったことのなかったやり方で稽古をして、戸惑いはありましたが最後には実りある時間にすることができました。
あやか(3年)
少ない稽古日数かつ初対面の人も多くいる中でお芝居を完成させるのは難しくはありましたが、演劇が大好きな仲間が集まっているだけあり、楽しく、非常に実りのある時間となりました。
また運営チームの大人の方々もとても温かい人ばかりで、おかげでのびのびと活動することが出来ました。心から参加して良かったと思っています。
大学でも演劇を続けていく予定なので、この経験を活かして今後も本気(マジ)で演劇(ゲキ)と向き合って、悩み、ぶつかり、演劇を愛し、よりよい作品を作り出したいです。
りょう(3年)
全く知らない同年代や大人たちと、全くどうなるか想像がつかない演劇を急ピッチで完成させるということに一方的に勝手に不安を膨らませすぎて、パニックで泣きつくだけのとっちらかった文章をLINEグループに送ったのが本番約1週間前でした。
この1週間の稽古で、こんなにも成長してこんなにも多くのことを学ぶとは、当の本人が一番思っていませんでした。
まず、その「助けて」というメッセージに対しての「自分がどう演じるかではなく他者との関係性の中で演劇を作っていってほしい」という返信からもう学ぶものがありましたし、演技だけではなく、自分が自分であるままでどうやって他者と関わってともに作品を作っていくかということを毎日学び続けた、本当に密度の濃い公演期間でした。
恐れ・苦手意識を持っていた「演劇」というものも、この作品を通して少し愛せるようになって、やっぱり自分のこれからも将来でも関わっていきたいかもと思えたので、正直参加する前には全く予想していなかったほど自分にとってターニングポイントとなる経験でした!!こういう取り組みが広がって欲しいなと思います。とにかく参加してよかったです!

講師のみなさまより
2025年度マジゲキ「十二支の始まり」が無事に終演いたしました。
思い返すと、始まりは春。3回目のマジゲキの形を模索しながらのスタートでした。
ワークショップで出会えた高校生たちは、演劇が本当に好きで、意欲の高い、面白いことが大好きな人たち。目をキラキラさせながら参加してくれたことを思い出します。
演出部のてらくん、わさび、ゆうみはたくさんの準備をして挑みました。ワークショップ後の振り返りで感じたのは、本当に真面目な演劇が大好きな人たちで、真摯に高校生と向き合いたいという思いが溢れているということ。反省点を素直に受け止めながら、次回に繋げていく力がとても頼もしかったです。
本番に向けて集まった高校生たちは、本当に貪欲!良い作品にするための努力を惜しまず、演出部としっかり話し合い、トライ&エラーを繰り返し、限られた時間のなかで一生懸命に稽古していました。迎えた本番、これまでの積み重ねを感じる本当に温かい素敵な本番でした。演出部も高校生たちも本当にお疲れ様です。
素敵な時間をありがとうございました。そして、4回目のマジゲキに向けて、この経験を活かしていきたいと思っています。ありがとうございました。
武井希未(俳優)
3年目のマジゲキ。今年度は総合演出として、『十二支の始まり』に関わりました。日程等の都合で遠隔からのサポートとなりました。この作品を届けられましたこと、一番パワーの要る稽古・本番を共に作り上げた高校生・大人の力にまずは賞賛の言葉を送りたいと思います。
今年度は短期間の稽古で、高校生にとっても目まぐるしい時間になったのではないかと思います。他校の生徒たちと作品を作り上げ、小学生から大人まで幅広い観客に作品を届けられたことは、大きな経験になったのではないでしょうか。
今年度の大きな挑戦の一つは、マジゲキの上演のための新作をぱちぱちメンバーが書き上げ、演出を担ったことです。マジゲキのプロジェクトとしても、大きな財産になりました。
2月の本番に向けて、約8ヶ月、演出チームで時間をかけて脚本をブラッシュアップし、演出を考えて準備を進めた時間は、演出者にとっての準備の大切さを再確認する私にとっても大事な時間になりました。
3年目を迎えたマジゲキ。年々より良い形を目指して形を変えながら、こうして継続することの強みを感じています。
これまで3年間での出逢い、積み重ねてきた成果を引き継ぎながら、さらに更新して4年目へ。より良い形で進んでいけたらと思います。
早坂彩(演出家)
