2026年5月30日(土)〜5月31日(日)、二日間に渡って八王子駅周辺で開催された
「伝承のたまてばこ〜多摩伝統文化フェスティバル2026」
その中で行われた
回遊型演劇「むかしむかし、あるお家に」番外編〜ひらけ!妖怪まつりのたまてばこ!
通称「妖怪まつり」が無事に終了いたしました!
こんにちは。
この度、「妖怪まつり」の制作・広報を務めました、齊藤舞夕です。
今回開催した「妖怪まつり」は4つの企画を内包した大きなイベントでしたが、
なんと2日間で約2800人の方が参加してくださいました!
このレポートでは、制作・齊藤の視点で、各企画の当日の様子を振り返ります。
※詳しいイベントの概要についてはこちらをご覧ください。
目次
開催概要
・『回遊型演劇「むかしむかし、あるお家に」番外編〜ひらけ!妖怪まつりのたまてばこ!』とは?
・日時
・会場
・クレジット
二日間の来場者数
当日の様子
妖怪スタンプラリー
妖怪になろう!九十九神(つくもがみ)と演劇あそび
おひるの 妖怪パレード・百鬼夜行
妖怪劇場『かっぱ石のひみつ』
お客様の声(来場者アンケートより)
おわりに
開催概要
『回遊型演劇「むかしむかし、あるお家に」番外編〜ひらけ!妖怪まつりのたまてばこ!』とは?
このイベントは、回遊型演劇「むかしむかし、あるお家に」の番外編企画として、以下の4つの企画で構成されています。
観る 妖怪劇場『かっぱ石のひみつ』
参加する 妖怪スタンプラリー
つくる・参加する 妖怪になろう!九十九神(つくもがみ)と演劇あそび
神出鬼没 おひるの 妖怪パレード・百鬼夜行
回遊型演劇「むかしむかし、あるお家に」とは、演劇ネットワークぱちぱち発足初年度(2021年)から毎年上演を続けている演劇作品で、昨年2025年7月にも「伝承のたまてばこ〜多摩伝統文化フェスティバル2025〜」内の企画として、『むかしむかし、あるお家に〜たまてばこで大冒険〜』をいちょうホールにて上演しました。(2023年〜2025年にかけては「ツアー型演劇」と表記されています)
テーマは「目に見えないものを大切にする・肯定する」
お客様が様々な空間を移動しながら物語を追う「回遊型(イマーシブ)」演劇であり、出演者とお客様が直接エネルギーを交換し合うという本作の魅力はそのままに、今年は様々な企画を通して「人」と「演劇」を繋げるべく、「妖怪まつり」が企画されました。
今回この企画に出演・運営として参加したぱちぱちメンバーは17名!
一人一人がさまざまな関わり方をして、「妖怪まつり」を盛り上げてくださいました。
※参加したメンバーのプロフィール・感想についてはこちらをご覧ください。
日時
2026年
5月30日(土)12:00〜17:00
5月31日(日)11:00〜17:10
会場
学園都市センター(12階イベントホール)、学園都市センター(11階ギャラリーホール)、三崎町公園、桑都テラス、横山町公園
クレジット
プロデューサー・全体責任者:辻寛子
プロデューサー補佐:寺原航平
制作・広報:齊藤舞夕
衣裳・メイク:竹内陽子
イラスト:あらすけ
フライヤーデザイン:三澤一弥
妖怪劇場『かっぱ石のひみつ』
作・演出・音楽:中村大地(屋根裏ハイツ/NOOK)
出演:本田椋(MICHInoX)、上埜すみれ(鮭スペアレ)、西島永恵、寺原航平
照明:男山愛弓
人形作成:森口夏希
演出助手・影絵操作:寺原航平
舞台監督:三津田なつみ
当日運営:伊藤明寿美、西村咲紀
妖怪スタンプラリー
出演:堀慎太郎、濵穂友乃、松橋惟真、池田莉生
当日運営:西村咲紀、松本仁美、影山千遥、伊藤明寿美、野口沙希
運営担当・妖怪メイクプラン:齊藤舞夕
妖怪になろう!九十九神(つくもがみ)と演劇あそび
ディレクター:中込遊里(鮭スペアレ)・犬飼ミズキ
ファシリテーター・出演:椙田航平・若尾颯太・犬飼ミズキ
美術:北山聖子
運営:一般社団法人AsoVo
おひるの 妖怪パレード・百鬼夜行
出演:奥山樹生、剛田篤典、工藤千鶴、大久保佑南
妖怪メイクプラン:齊藤舞夕
運営担当:荻山恭規(ふれあい財団)
二日間の来場者数
妖怪劇場『かっぱ石のひみつ』(全3回公演・各回定員100人)入場者数:244人
妖怪スタンプラリー 参加者:約1,000人
演劇あそび(全5回実施・各回定員10人)参加者:104人(同伴者含む)
妖怪パレード(全4回実施)参加者:約1,450人
当日の様子
妖怪スタンプラリー
妖怪・豆富小僧
妖怪・さとりとたぬき
狐娘、なりかま、豆富小僧、さとり、4体の妖怪が妖怪スポットに到着すると、「妖怪さん、待ってました!」と早くもスタンプラリーの台紙を持ったお客様が長蛇の列に!
「コン♪コン♪コンにちは〜♪」「ぼくはなりかまって言うんだ!」
妖怪の個性によってお客様との交流の仕方は様々です。最初は隠れて見ていたり妖怪を怖がっていたお客様も、妖怪たちが話しかけると徐々に近付いてきました。遠くから手を振ってくれたり、「一緒に写真を撮ってもいいですか?」と記念写真を撮ってくださる人たちも徐々に増えていきました。
どこからでもスタートできるのがスタンプラリーの素晴らしいところ!「伝承のたまてばこ」や「妖怪まつり」のことを知らずに、当日何気なくユーロードを歩いていた人も、妖怪やたぬきを見て『ちょっと回ってみます』と台紙やフライヤーを手にしてくださいました。
『妖怪が好きなので、これを目当てに町田から来ました!』 『明日も来ます!』
など、嬉しい感想と共に、終了時間ギリギリまで、2日間とも沢山のお客様がスタンプを押しに来てくださいました!
妖怪スポットにいる妖怪(狐娘)と交流する来場者
妖怪スポットにいる妖怪(なりかま)と交流する来場者
妖怪になろう!九十九神(つくもがみ)と演劇あそび
「演劇あそび」の装飾
たぬきのファシリテーターと交流する参加者の子どもたち
各回の定員は10名でしたが、どの回も沢山のお客様に参加していただきました。
前半の工作パートと後半の演技パートに分かれているのが今回の演劇あそびの特徴です。
オープニングが始まり、ファシリテーターのたぬきたちと、九十九神の「つくもん」が登場します。
長寿のパワーをみんなに分けてあげたいけれど、力が出ない。
みんなで妖怪になって、どうかつくもんにパワーを分けて欲しい!
こうして前半の工作パートがスタート!
参加者の子どもたちは、自分が演じる妖怪の姿や設定を、真剣に描いていました。
帽子にでき上がった絵を貼り付けて、妖怪に変身したら、後半の演技パートのスタートです。
名前を呼ばれたら、ついたての後ろから、一人ずつ妖怪として登場し、自分が考えた方法でつくもんにパワーを分けてあげます。
髪を梳かしたり、手を繋いで回ったり、電気を出したり、
子どもたちの個性溢れる演技に、見ていた保護者の皆さまからも毎回歓声が上がります。
沢山の子どもたちのパワーを受けて、元気になったつくもんが傘を開くと、中からカラフルな紙吹雪が!
誰一人として同じ妖怪はおらず、自由に演じる子どもたちを見て、見ている大人側も元気をもらえる、そんな体験ワークショップでした。
妖怪(つくもん)と交流する参加者の子どもたち
『ながーく元気になーーあれ!!』
おひるの 妖怪パレード・百鬼夜行
たぬ平太を先頭に進む妖怪パレード
妖怪パレードに途中参加するスタンプラリーの参加者の方々
2日間とも雲一つない晴天の下、たぬきのたぬ平太、亀、雪女、餓鬼の4体が、演劇あそびの参加者の皆さまと共にユーロードを歩きました!
街に繰り出す前に、まずは全員で自己紹介。
演劇あそびで妖怪になった子どもたちが、ひとりひとり「自分は何の妖怪なのか」を妖怪たちに伝えます。
それを聞いた妖怪たちは、同じ妖怪の仲間として子どもたちに接しながら、一緒に学園都市センターの外へ!
「妖怪まつり、開催中〜!」
「みんな来てね〜!」
妖怪たちと声を合わせて、子どもたちの元気な声がユーロードに響きました。
賑やかな一行は宣伝をしながら、ユーロードに散らばる妖怪スポットを巡っていきます。
「豆富小僧さん、こんにちは〜!」
「皆さん、楽しんでますか〜?」
途中、スタンプラリーに参加していた大人の方たちがたぬきの耳を付けて、パレードに加わる一幕も!
こうしてパレードを終える頃には、4つのスポットを巡り終えて、全てのスタンプとキーワードが揃いました。
「それじゃあ、みんなで景品を交換しに行こう!」
帰り道も元気な声を響かせながら、みんなでスタンプラリーの景品交換所へ向かい、キラキラシールをゲットして、パレードは終了しました。
妖怪スポットにいる妖怪(狐娘)と交流する妖怪パレード
景品交換所の前で、参加者の子どもたちと交流する妖怪たち
妖怪劇場『かっぱ石のひみつ』
妖怪劇場『かっぱ石のひみつ』劇中写真
妖怪劇場『かっぱ石のひみつ』劇中写真
「妖怪まつり」2日目、ついに妖怪劇場の幕開けです。
11時の回は超満員!続く14時の回もほぼ満員で開演しました。
楽しい前説から始まり、生演奏の音楽が響く中展開されるカオルとアキの大冒険。
出来心でかっぱ石から水の玉を取ってしまった2人が辿り着いたのは、地下世界「妖怪町」!?
するとそこへ意地悪なかわうそが現れて、水の玉を奪われてしまいます。
元の世界に帰るため、かっぱのサブちゃん・金槌坊と一緒に、水の玉を取り返す旅に出ますが……。
登場人物たちが客席までやってきたり、「この影、何に見える?」と積極的にお客さんとやり取りをしながら物語が進んでいきます。
影を使ったシーンや、かわうそとの攻防戦は迫力満点!
迫ってくる海坊主の影に、思わず子どもたちからも「怖い…」がこぼれます。
かと思えば、かっぱのサブちゃんがおならを使って攻撃をしたり、「屁でもねえぜ!」と決めポーズをするとクスッと笑いが起こるなど、
笑いあり、驚きあり、音楽ありの楽しい50分間でした。
妖怪劇場『かっぱ石のひみつ』劇中写真
妖怪劇場『かっぱ石のひみつ』劇中写真
お客様の声(来場者アンケートより)
妖怪になろう!九十九神(つくもがみ)と演劇あそび
たぬきのみなさんが、子どもたちに向き合って、世界に引き込んで下さる様子がとても良かった。(40代・女性)
恥ずかしがり屋の子どもも楽しそうにしていて、演者さんの力を感じました。(30代・女性)
子どもはずっとドキドキしている様子でしたが、楽しそうで、良い経験になりました!(40代・女性)
妖怪劇場『かっぱ石のひみつ』ほか
仕掛けや工夫が凝っていて、とても面白かったです!ぜひ子どもたちにも沢山見る機会を作ってほしいと思いました。(40代・女性)
2歳の娘と見ました。最後まで楽しく見てくれました。(30代・女性)
子どもも大人も楽しめる内容で、とても素敵でした。5人で演じたり、演奏したりと、少人数とは思えないボリュームで、とても楽しめました。子どもも食い入るように観ており、とても楽しかったと言っております。ありがとうございました。(30代・女性)
スマホやタブレットでコンテンツを見ることが多いが、影絵でアナログな仕組みを分かりやすく伝えてくれて感謝です。(40代・男性)
たまたま見かけた劇でしたが、良くできていました。工夫してあり、声もよく通って、楽しめました。(70代・男性)
スタンプラリーが好きなので参加しましたが、妖怪さんがとてもみなさん素敵だったので、お芝居も観たいなと思いました。とてもよかったです。(50代・女性)
役者さんたち、街にいる妖怪さんたち、本気度がすごくて、物づくり、想像力のパワーを子どもと感じることができました。生の表現にこれを機に触れていけたらと思います。(40代・女性)
おわりに
「むかしむかし、あるお家に」という作品に「妖怪」という要素が加わり、回遊型演劇になってから今年で3年。
番外編としながらも、この作品が大切にしていることはそのままに、4つの企画を行いました。
ありがたいことに2日間ともお天気に恵まれ、沢山の人にこの作品を届けることができました。
私自身は2日間とも屋外にいることが多かったのですが、
人力車の人たちと妖怪が話しているのを見かけたり、
スタンプを押しに来てくれたお客様が「さっき劇場でカッパを観てきたよ!」とおならの歌を歌ってくれたり、
「豆富小僧さんがさっきダジャレを言ってました」と報告してくれる度に、
お客様がこの「妖怪まつり」を楽しんでくださっていることを、しっかりと感じることができました。
「去年の劇がすごく楽しかったので、今年も開催してくれてありがとうございます!」とわざわざ話しかけてくださった方もいて、
八王子という街で、「むかしむかし、あるお家に」という作品が広まっていることを直に感じられたのも、今回のイベントならではの喜びでした。
特に「妖怪スタンプラリー」や「妖怪パレード」などを通して、普段劇場に足を運ばない方々にも、演劇を届けられたのではないでしょうか。
これらはぱちぱちにとっても新たなチャレンジとなり、大きな財産となりました。
当日足を運んでくださった皆さま、関係者の皆さま、そしてぱちぱちメンバーの皆さま、本当にありがとうございました。
またいつか、たぬきの力で妖怪が見えるようになった日に、皆さまにお会いできることを願って。
回遊型演劇「むかしむかし、あるお家に」番外編〜ひらけ!妖怪まつりのたまてばこ!
制作・広報:齊藤舞夕