最近めっきり本を読まなくなってしまいました。運営のMSです。
スマートフォンが登場する前の時代では、歩きながら本を読んでいた(歩き読書をしていた)私ですが、大学を卒業したあたりから電車で本を開くことも少なくなり、代わりにスマホやパソコンを広げて作業、なんてこともよくあります。今はどこでも仕事ができますからね。便利な世の中になったものだ……
いやいやいや、これでは、イカン。
芸術文化を愛するものとして、なによりも人間と身体を愛する演劇人の端くれとして、デジタルに染まってどうする。空気を、香りを、触れ合ったときの手触りを、心の動きを、なによりも敏感に感じ取れるアンテナを持っていなければならないのに。
ですがここ最近、書店や図書館に行き、本に触れる機会が多くあり、その豊かさと、一生掛かっても読めないであろう分量の「知」に圧倒されました。それは同時に、鈍っていた心が浄化されていくようでした。
私にとって、本が集まる場所は、世界は知らないことで溢れていることを教えてくれます。無知を受け止め、未知へ手を伸ばす人の背中を押してくれる場所です。本はいつでも入り口を広げて、そこで待っていてくれます。
先人たちが確かにそこにいたこと、私たちは歴史の流れる一部であること、「人間とは如何に生きるか」を考え、少しでも自分なりに付け足した何かを、次の世代に渡すこと。それが「生きる」ということなのではないか、それだけでいいじゃないか。
そんな風に思わせてくれる場所です。
……うむ。ちゃんと定期的に本を開かねばなりませんな。
行ってきます。
写真は先日行って大好きになった石川県立図書館です。皆さま、そちらの方面に行かれる際はぜひ行ってみてください。私は惚れました。